香港からの風と共に~K&L 徒然コラム~

第1回 CEOからのご挨拶と自己紹介(1)

みなさん、こんにちは! K&L Partners創業者の林(リン)です。このたび、K&L Partners Limitedを香港にて設立いたしました。

会社の主なサービス内容は、日本の中小/オーナー系企業の皆さまに対し(1)ビジネスコンサルティング、(2)M&Aアドバイザリーサービスを提供いたします…といっても、なかなかイメージが湧きにくいかもしれませんので、以下それぞれ具体的な内容を、創業者である筆者の自己紹介も兼ねて、今回を含め何度かこのコラムに分けて書いていきたいと思います。

第1回目のコラムでは、(1)ビジネスコンサルティングの内容(前編)を紹介したいと思います。

1.ビジネスコンサルティング

K&L Partnersでは、以下3つの内容にフォーカスしたコンサルティング業務をご提供していきたいと思っています。

  • 香港を活用した中国・アジア戦略構築コンサルティング
  • 中国での資金管理(調達/退避)コンサルティング
  • 中国現地法人スタッフや幹部向けのスキルアップ研修

筆者はK&L Partnersを創業する以前、自らのキャリアのスタートを会計事務所系(Big4)のコンサルティング・ファームから始めました。大学院を卒業してすぐに当時のCoopers and Lybrandのコンサルティング会社(PwCになる前の"C"のほうですね…もう20年以上も前のことで、Coopersの名前を知らない人の方が多いかもしれないですね)でコンサルタントのキャリアをスタートさせたわけですが、当時はITの世界での「2000年問題」がしきりと叫ばれた時代、企業が利用する基幹業務システムもその例に漏れず、2000年に向けてシステムの改修が膨大なものになるに違いないという根拠のない(=経験したこのない)恐怖感と、折しも当時米国で流行した書籍「BPR: Business Process Re- engineering」の日本語版(リエンジニアリング革命)がビジネス書のベストセラーになったことが重なり、日本では外資系の日本法人や上場企業を中心に基幹システムの置き換えと同時に間接業務を中心としたBPRも取り入れようという機運が高まり、我々のようなコンサルティング会社に多くの企業から基幹業務システムであるERP(SAPやOracleが当時の代表的な製品)への置き換えと、間接業務効率化のコンサルティングの依頼が押し寄せました(ERP & BPR特需)。そこで筆者はIT導入におけるSE的なモノの考え方や、経理部門や財務部門、企画部門における業務のプロセスを、クライアント企業に常駐しながら一から叩き込まれながら、その後、数多くの同じような案件に従事していくことになりました。